第二話 「 カエル 」 カエルが苦手だ。 夢にたくさんカエルがでてきて目をさますことさえある。 きっとマノの家での事件がトラウマになっているに違いない。 マノの家の庭先に直径1mもあるような素焼きの大きな水瓶があった。 顔を洗ったり口をゆすぐのはそこでするように言われていた。 ある夜のこと、真っ暗闇の中で歯を磨いていた。 「寝るのかい」 マノ父が後ろから懐中電灯で私の手元を照らしてくれた。 と同時に私は腰を抜かした。 「ギヤアアアアアアアア」 土色と言うより、肌色の大きくてゴツゴツしたカエルが 水瓶の陰で赤い目を光らせていた。 それも一匹じゃなかった。 いつからいたのかわからないが何匹も何匹もいた。
続く、、、。 written by ザジゴン |
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